コーチング

 完全なる証明


ポアンカレ予想という難問を証明した、天才数学科の反省をインタビュー記事から編集したもの。

難問を証明した本人、ペレルマンさんというロシア人は、フィールズ賞を辞退、賞金も受け取らず、数学界から忽然と姿をくらましてしまい、その消息は明らかになっていないため、天才数学家の周辺にいた人々のインタビューをベースに、ペレルマンさんの素性を炙り出す形になっています。

コーチングに関わるところとして印象にのこったのが、ペレルマンさん含む、ロシアの少年から青年たちで、数学の才能が突出しているとして選ばれた人たちに対する、数学教育の手法です。

才能を認められた子供たちは、特別なコースを選んで数学に励み、最終的には、国際数学オリンピックという舞台で勝利することをミッションに学習しています。

そのコースには、数学コーチという指導者がいて、彼ら、彼女らを指導するのですが、基本的にスクール形式の授業を行うわけではなく、問題を与えて、各自解答を作成、先生に解法と解答を話していきながら、間違っている部分、ズレている部分などを修正するアドバイスを先生からフィードバックするというスタイルです。

なぜそうなのかというと、子供が自分で考える力を身につけさせるためだそうで、解答を単に覚えるだけでなく、きちんと自分で解答を導ける、根底となる力を身につけるための教育と言えます。

このコミュニケーションスタイルは、コーチングと共通するところがあります。

生徒の解説をきちんと聴きとり、なにがズレているのか、どこにつまづいているのかを客観的に見極め、アドバイス、フィードバックを行うところです。

自分で行動できるようなコミュニケーションを続けるには、非常に今期が必要な作業ですが、それをきちんとやり続けるからこそ身についた、難問を証明するための今気強さと姿勢なのだと思いました。

リアリティがあって非常に興味深い一冊です。



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